2017.3.23号
「バイヤーの『情報』にかかる3つの課題」

このメールは、アジル アソシエイツのお客様、
アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買改革最前線〜
─────────────────────────── 2017.3. 23─-

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 ☆メールマガジン移行及びご登録のお願い
 ☆今週のメッセージ「バイヤーの『情報』にかかる3つの課題」
☆「調達購買部門の接待・贈答についてのアンケート結果レポート」発行のお知らせ

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■ メールマガジン移行及びご登録のお願い
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2017年4月末で株式会社アジルアソシエイツは解散いたします。
そのため、株式会社アジルアソシエイツ発行のメールマガジンは2017年3月末を
持って発行を終了いたします。

引き続きメールマガジンの御購読をご希望される方はメールマガジンサービス
「まぐまぐ」の
「調達購買コンサルタント野町直弘の『目指せ!購買改革!』調達購買改革最前線」
へのご登録をお願い申し上げます。

http://www.mag2.com/m/0001678685.html

引き続き皆様の御購読をお願い申し上げます。
(野町 直弘)

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■ 今週のメッセージ「バイヤーの『情報』にかかる3つの課題」
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私はこれまで実務で10年程度、コンサルタントとして20年程調達購買部門との
つながりをもってきました。そして多くの日本企業を中心とした調達購買部門や
そこで働く人たちと接してきました。

そういう接点の中から気がついた多くのバイヤー共通する課題について今回次回
は述べていきます。

まず調達購買部門で働く人たちいわゆるバイヤーは基本的には忙しいです。開発
部門や要求元が仕様を決めてくれない、図面を出してくれない、出てきたとして
もそのままでは物が作れない、図面や仕様の見直しをした上で数社に対して見積
依頼を行うものの期限通りには見積が出てこない、見積がでてきてやっと比較
検討を行い、サプライヤと価格を決める、そして発注をかけるわけですが、その
間にも生産管理部から納期遅れのフォローをしてくれとの依頼、また品質管理
からは海外からの調達品の不良をどうにかしてくれ、とフォローされる。

こういう毎日がバイヤーの日常です。しかし、振り返ってみると自分から何か
「自発的に動いていること」が殆どないことに気がつきます。結果的にバイヤー
は自発的に動くのが苦手な人たちになっているのかもしれません。

また自発的に動かないので必要な情報収集ができなくなります。研修講師をやっ
ていて最近の調達購買の動向についていくつかトピックを上げて
「この件知ってますか。」と聞いても手が上がる人は少数です。このような情報
収集能力の欠如は多くのバイヤーに共通する一つ目の課題と言えます。

次に気がつくのは、収集した情報を分析する力が不足していることです。自分が
担当している品目群の支出分析やコスト分析、供給市場分析、品目の市況分析や
マクロ経済分析、為替動向の分析などなど、バイヤーは様々な分析をやらなけれ
ばならない職種です。しかし研修などをやっていて気がつくのは意外と分析能力
が欠けている、これが2つ目の課題と言えるでしょう。

そして情報収集、分析とくれば次は情報発信です。自ら進んで情報発信できる
人材は世の中全般的にそれほど多くはないですが、バイヤーは特に情報発信でき
る方が少ないように感じます。以前は調達購買部門は様々な守秘義務があり、
なかなか情報が出し難いように言われていましたが、一例を上げますと
ファーストリテイリング社が最近、中国東南アジアでの主要サプライヤリストを
公開したことなど、社外に対しても適切な情報公開がなければ社会的な責任を
果たせないような時代になりつつあるのです。マネジメントや要求元などの
ステイクホルダーに対しても社外とのハブとして情報発信をしていかなければ
ならないでしょう。3つ目の課題は情報発信の欠如です。

このように考えると「情報収集」「情報分析」「情報発信」という3つのつながる
機能の欠如と言えます。これらの3つのプロセスは単なる一通りの流れではなく
サイクルです。よい「情報発信者」にはよい「情報」がますます集まってきます。
そうするとまた次の「情報発信」につなげることができます。バイヤーには、
このような「情報」サイクルを回せる人材育成が望まれるのです。

このような人材を育成するためには、どうしたら良いでしょうか。分析能力は
研修やOJTである程度習得することは可能です。しかしそれだけでは自発的に
応用する力は備わりません。
実際の業務に中で使える「情報」があり、それを「分析」するツールがあり
「発信」する機会を持たせる、これを業務の中でやらせることが効果的です。
業務のやり方を変えることで人材育成を図っていくことが効果的なのです。

そしてもう一つ重要なのはKPI(主要な成果指標)になります。調達購買部門の
KPIは多くの企業で「コスト削減」に関わるものが殆どです。「コスト削減」
は大変重要と言えます。しかし調達購買部門はコスト削減だけしていればよい
時代は終わったのです。

マネジメントや要求元の期待の一つが意味のある「情報提供」でしょう。具体的
には新しいサプライヤや技術の「情報提供」だったり、市況や各国の経済状況の
情報提供であったりするわけです。これらの「情報提供」ができているかどうか
によって要求元の満足度は変わってきます。KPIに「顧客満足度」にかかる指標を
入れても良いでしょう。

このようにバイヤーの情報にかかる3つの課題を解決するためには、
「研修」「業務」「KPI」の3つをうまく活用することで意識や行動を促すような
やり方を確立し人材育成を図っていく必要があります。


当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

(野町 直弘)

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■ 「調達購買部門の接待・贈答についてのアンケート結果レポート」発行のお知らせ
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「調達購買部門の接待・贈答についてのアンケート結果レポート」無料ダウンロード
できます。

レポートダウンロード(無料)はこちら
http://www.agile-associates.com/report201703/

昨年の11月ある電機メーカーで海外で接待を受けた事により90人を超える社員の
社内処分の発表がありました。

調達購買部門と接待・贈答は切っても切り離せないものです。従来日本では「盆暮れ」
の贈り物という慣行は今も根強く残っています。また「一切禁止」という企業であって
も特に中華圏のサプライヤと取引をする上では接待を拒否することはあり得ない、
という声も聞かれます。

それでは接待・贈答品に関する企業としてのルールはどのような実態となっているの
でしょうか。こういった疑問から昨年11月中旬より12月中旬にかけて緊急アンケートを
未来調達研究所と共同で実施いたしました。

本レポートはこの緊急アンケートを集約したものです。
アンケート結果は日本企業におけるルールや仕組みの欠如やそれに苦慮する現場
の声が聞かれました。

このアンケート結果を元に明確なルール、基準作りと社内外含むその徹底という
日本企業に共通する課題の解決に進むことを期待しております。

このレポートが皆様の今後のお役にたてれば幸いです。

ダウンロード(無償)はこちら
http://www.agile-associates.com/report201703/

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