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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買改革最前線〜
─────────────────────────── 2016. 2. 10 ─-
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☆今週のメッセージ「現場力を鍛える」
☆「VoPM(Voice of Purchasing Manager)レポート」発行のお知らせ
☆2015年下期の「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」の日程のお知らせ
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■ 今週のメッセージ「現場力を鍛える」
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先日、ある企業の調達購買部門の若手を集めた研修のコーディネータを務めました。
今回はこちらから教えるというスタイルではなく、グループ討議を中心とした進め方で、
これはこれで意識改革にもつながる優れたやり方だな、と実感した次第です。
それと同時にいくつかの気づきがありましたので、今回はそれについて述べていきます。
ある刑事ドラマで「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」という名言
がありました。この言葉ではないですが物事の多くは現場を見ることで解決したり、理解
が深まることが多いです。
調達・購買にとっての現場とは、購入しているモノやサービスを作っているサプライヤの
工場やサプライヤそのものを指します。物品でない役務やサービスであっても現場とは
その役務やサービスを受ける場面や場所のことと考えられるでしょう。
現場を見ることで様々なことが分かります。サプライヤの工場を見ることで自分が購入
しているモノがどのように作られているか、理解できます。またどのように作られているか
理解できればその技術や設備を使って作れるものと作れないものを判断することもできる
ようになります。また作り方が理解できればある程度のコスト試算もできるようになります。
多くの人手や高価な設備を使っていれば当然コストは高いでしょう。
また、それだけでなく、サプライヤの実力や会社としての信頼性などを判断することにも
つながります。例えば現場の5Sが整っていれば、この様な定性的な見方だけでも、対象
企業のマネジメントがしっかりしていることが分かるでしょう。工場がない企業であっても、
サプライヤの本社を訪問しどのようなオフィスなのか、またオフィスの入り口が清潔で
あり、整頓されているかどうか、受付の対応がどのようなものか、等でその企業のカラー
やどういう企業かということを垣間見ることも可能です。
さて研修の話に戻りましょう。
この研修では各グループ毎にテーマを決めて6-7人のメンバーでそのテーマに関する
課題について討議し解決方法を見つけていく、というものでした。テーマは各チーム毎に
決めましたが、どのグループでも共通した課題の一つがコスト妥当性の評価、所謂
コスト査定能力を如何に高めていくかということ。コストの妥当性を評価するためには
どうしたら良いでしょうか。まず分かりやすいのは複数社で比較することです。所謂
相見積りやコンペです。またコストドライバー分析のように実績を元にして統計的な手法
でコストの妥当性を評価する方法もあります。また過去実績や過去案件を元にコスト
テーブルを作成し、それによって妥当性を評価する方法も。いずれにしてもエクセルを
使った計算の世界です。
私にはその議論がとても空虚な議論に聞こえてなりませんでした。そこであるグループ
で質問しました。「私の手元にあるスマホだけど、このコストは幾ら位か分かりますか。
もしくはこのスマホのコストを知るためにはどうすればよいですか。」それに対して誰も
答えることができません。
スマホのコストはティアダウン分析で原価情報が公開されています。こういう情報を
知っていることも重要です。しかし、コスト推計するためにはモノがどのように作られて
いるかを知ることが一番重要なことではないでしょうか。
私はテレビで「何を作っているのでしょうか?」的な番組を見るのが好きです。最近では
このようにテレビやネットでモノを作る現場の画像などを見る機会が増えています。
このような現場を見る機会を増やせば増やすほど、今まで買ったことがないモノでも
作り方が想像できれば材料や工程を想定し、そしてコストを推計する力が身についてくる
のです。
そう現場を知ることで、コスト感覚というものは次第に身についていくもの。私はこういう
力を『現場力』と言っています。現場力を身に付けるためには現場を見る機会を増やす
ことが必要です。今は現場を見なくても動画やネットなど様々な方法で現場を見る疑似
体験ができます。こういう機会を増やせばよいのです。コスト感覚はエクセルシートを
操作するだけでは身に付かないのです。
「現場に行きなさい。」「五感で感じなさい。」と言うと「忙しくて時間が取れません。」
「業務が溜まってしまうので無理です。」という言葉が必ず戻ってきます。
でも考えてください。サプライヤの工場など、現場を見ることはどんな人にもできること
ではありません。それができて尚且つ歓迎されるのは調達・購買部門の人達の特権
です。そう考えてみてください。
そう考えれば、その特権や機会を活かさない手はないと思うのではないでしょうか。
当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
(野町 直弘)
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■ 「VoPM(Voice of Purchasing Manager)レポート vol.1」発行のお知らせ
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昨年より何度かメルマガでもお知らせしておりましたが、パーチェシングマネジャー:PM
による市況、景況感のレポートとして「VoPMレポート vol.1 -2015年第二四半期版−」を
発行いたしました。
ダウンロード(無償)はこちら
http://www.agile-associates.com/2016/01/vol23_vopm_vol1_2015_1.html
当レポートは、各業界・企業の調達購買マネジャー(PM)による市況動向や予測、景気
動向などについて討議し、それを発信していくものです。それにより各企業の企業経営者
や調達購買担当者に対して現場感のある情報提供を行い役立ててもらうことを目的として
います。
背景としましては現状の経済環境や市況動向の混沌とした状況です。昨今の経済環境や
購買・調達にかかる市況動向などは現状とても混沌とした状況になっています。今までは
経済環境や為替動向によって全ての品目の需給がひっ迫していたり、その逆だったりという
状況でした。それが現在は品目によって市況状況はバラバラな動きをしています。例えば
最近の動向で言えば鉄、非鉄などの金属製品やナフサや原油などの石化製品は値下げ
局面ですが、一方で労働市場や運輸関連については依然市況は強含みといった状況です。
また景況感も同様であり、国内、中国、ASEAN、米国などそれぞれの国毎に状況が異なっ
ています。
こういう環境下、調達購買人材には情報収集力・分析力やその情報をタイムリーに伝える
ことが一層求められている状況です。また、単に調達購買人材だけでなく、経営レベルでの
生産拠点の国内回帰など重要な意思決定も求められており、そのための情報収集・分析力
は一層求められています。この意思決定を間違えてしまうと企業の中長期的な競争力に
大きな差がつくような状況となってるのです。
今回は各業種・企業から6人のPM(パーチェシングマネジャー)に集まってもらい市況及び
景況判断について討議をしてもらい、それを集約しレポート作成しました。
今回のようなレポートを今後も継続的・定期的に(半期に1回程度)発行していくことを予定
しております。
ダウンロード(無償)はこちら
http://www.agile-associates.com/2016/01/vol23_vopm_vol1_2015_1.html
(野町 直弘)
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■ 「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」の日程のお知らせ
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「調達・購買トレーニング・セミナー」の開催日程をお知らせいたします。
http://www.agile-associates.com/2015/07/201520151020163.html
お早目のお申し込みをお待ちしております。
これからのセミナー日程につきましてご案内いたします。
【基礎セミナー】
『調達・購買業務基礎』 参加費:33,000円(税別)
2016年 3月17日(木)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/train/train.html
「アジルアソシエイツの名物セミナーです。
購買担当者としての心構えから技法・手法の基礎を学べます!」
【現場学セミナー】
『経費削減・間接材・サービス商材購買業務改革』
参加費:47,000円(税別)
2016年 3月10日(木)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/train/train.html
ぜひともご参加ご検討ください。
どのようなセミナーが自社や自社のバイヤーに向いているか、不明な方は
お問合せください。
お問合せ先はこちらinfo-ag@agile-associates.com
企業の個別研修もお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、次のメールアドレスまで!
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