アジルアソシエイツでは、メールマガジン「目指せ!購買改革!!」を発行中(隔週/無料)です。ぜひお申込下
さい。
メールマガジンの新規購読申込のペ
ージへ
このメールは、アジル アソシエイツのお客様、
アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
──────────────────────────────────
「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買改革最前線〜
─────────────────────────── 2014. 11. 26 ─-
┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◆┃ INDEX
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
☆今週のメッセージ「サプライヤモチベーションと三感主義」
☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
□■………………………………………………………………………………………
■ 今週のメッセージ「サプライヤモチベーションと三感主義」
□■………………………………………………………………………………………
SNSの出現は情報収集に大きな影響を与えてました。世の中にあるどのメディアより
もSNSの即時性は秀でています。また情報の広さや深さという点でもSNSからリンク
が貼られていて多くの情報にいとも簡単にアクセスできます。テレビ番組で毎日放送
される情報も元はSNSやYouTubeからネタを収集していることも日に日に増えている
ようです。
しかし最近はSNSを介した情報も信憑性がないもの、情報取得する価値がないもの
まで広く出回っていることを感じます。特に一部の報道やニュースソースを元に
自ら情報収集や分析することなく断定的な書き方をしているブログや情報発信も増え、
また「いいね」や「シェア」が雑多なニュースソースを広めているとも言えるでしょう。。
特に私が違和感を感じるのは「日本人は素晴らしい民族だ!」的な記事です。
日本人の規律の良さをとらえて、「日本人は素晴らしい!」的な記事に触れる機会は
特に最近増えているように感じます。表面的には日本人は規律正しく、礼節を尊ぶ
民族に見えるかもしれません。
しかし私は日常逆のことを感じる場面が多くあります。例えばスマホ、携帯の使い方。
電車内の優先席付近では必ず「電源を切りましょう」という掲示がありますがスイッチを
切るどころか、優先席に座ってスマホを操作している人も多く見かけます。歩きスマホ
も皆迷惑で危ないと思いながらやっていますし、最近怖いなと感じるのは信号無視
当たり前の暴走自転車です。電源問題に関しては携帯の電波がペースメーカーの
動作に影響を与えないことが近年分かってきたようですが、それでもルールはルール。
このように日本人は「規律が良くて礼節を尊ぶ」のではなく「皆でやれば怖くない」
「皆がやっているからやる」的な思考なだけではないか、と私は特に最近感じています。
特にこの「皆がやっているから、やる。皆がやっていないから、やらない。」的な価値観
が以前よりも強くなっている気がするのです。SNSで見られる美談には乗っかり、
そうでない話は炎上させるという状況はその典型的な状況ですし、一方で異論を唱え
にくい世の中になってきていると感じています。
これは企業経営でも同様です。コンサルタントをやっていて企業の方からまず聞か
れるのは他社事例であり、実績。他者もやっているから当社もやる、他社並みに
したいという声は今も多くの企業から聞かれます。
調達購買でもその流れは否めません。集中購買の推進、プロセスの標準化、
テクノロジ(IT)の活用、間接材購買の取組み推進、等々これらは殆ど欧米企業の事例
の後追いです。欧米企業の事例を先進企業が取組み、その数年後に多くの企業が
後を追いかけます。(このやり方が全て悪いとは言いませんが)欧米的なドラスチックな
改革を多くの企業が指向しているのです。
これは我々のようなソリューション提供企業側も同じ。焼き直しで多くの企業にその実績
や経験を展開できればそれが一番リスクも低く、売りにもなります。
しかし、果たしてこのようなやり方が本当に最善なのでしょうか。
あるバイヤーからとても興味深い話を伺いました。サプライヤのやる気を如何に引き出
していくかというサプライヤモチベーションについてです。このバイヤーが働いている
企業は現状人手不足が激しい業界。数年前サプライヤに対しての依頼事項は
「コスト削減」が第一優先だったのですが、今は仕事を受けてくれる先を探すのが調達
購買部門の重要な役割になっているとのことです。つまり「どうしたらサプライヤのやる気
を引出し、仕事を受けてもらえるか。」役割が変わりました。
私はそのバイヤーに「サプライヤは御社に何を望んでいるのでしょうか。」と。
そのバイヤー曰く「意外にも儲けたいとか、受注が欲しいというサプライヤだけでなく、
うちにしかできない仕事をやりたいと言うサプライヤが多い」とのことでした。
そうサプライヤはその企業の仕事をやって金を儲けるだけでなく達成感を得たいのです。
私はこれを三感主義(感動、感謝、感情)と言っています。サプライヤはその仕事を
成し遂げることで「感動」したいのです。また難しい仕事をやり遂げて「感謝」されたい
のです。
これには私も全く同意です。「難しい課題であればあるほど成し遂げたい。そしてお客様
のお役に立ててお客様に感謝してほしい。一言『有難う』と言って欲しい」。
これがサプライヤの本音ではないでしょうか。
サプライヤモチベーションの向上にはこのような人間としての本質的な部分を大切にする
ことが求められているのです。私はサプライヤ訪問し声を聞くことも多いですが
「パートナーとして見てくれない」というサプライヤの声を聞くことがあります。もし失注した
としてもパートナーとして考えてくれているのならそれなりの対応があるだろう、ということも
言われます。
実はこのような三感主義的な要素は従来の日本企業の企業と企業、企業と個人の
つながりにおいてとても大切にされてきたことなのではないでしょうか。
このような日本的な何かが「皆が・・」という価値観で忘れ去られてしまった気がしてなら
ないのです。
日本的経営と言いますと 1.終身雇用 2.年功序列 3.企業別組合の3つがその特徴と
言われています。しかしむしろその底辺にあるのは日本人が従来大切にしてきた
「三つの感(感動、感謝、感情):三感主義」にあったのではないでしょうか。
社員に対する感謝、顧客に感動を与える、考えるのではなく感じさせる、感じる。こういう
日本ならではの要素が欧米流の合理的な経営と上手くミックスすることで、サプライヤ
だけでないスイテイクホルダーとのつながりを大切にする新しい日本的な経営が生まれて
くることを期待しております。
当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
(野町 直弘)
□■………………………………………………………………………………………
■ 「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
□
■□………………………………………………………………………………………
2014年10月以降の「調達・購買トレーニング・セミナー」の開催日程が決定いたしました。
【基礎セミナー】
『調達・購買業務基礎』 参加費:33,000円(税別)
2014年12月11日(木)
2015年 3月12日(木)
「アジルアソシエイツの名物セミナーです。
購買担当者としての心構えから技法・手法の基礎を学べます!」
『経費削減・間接材購買入門』 参加費:33,000円(税別)
2015年 1月15日(木)
「経費購買、間接材購買の草分け的存在が教えるコスト削減のコツが
評判です!」
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/train/train.html
【現場学セミナー】
『中堅社員(バイヤー)のための育成研修』
参加費:47,000円(税別)
2014年 11月13日(木):終了しました
『コスト削減手法と戦略ソーシング』
参加費:47,000円(税別)
2015年 2月20日(金)
『経費削減・間接材・サービス商材購買業務改革』
参加費:47,000円(税別)
2015年 3月 5日(木)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/train/train.html
ぜひともご参加ご検討ください。
どのようなセミナーが自社や自社のバイヤーに向いているか、不明な方は
お問合せください。
お問合せ先はこちらinfo-ag@agile-associates.com
企業の個別研修もお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、次のメールアドレスまで!
info-ag@agile-associates.com
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
■ご感想・リクエストなどはこちらまで
mailto:info-ag@agile-associates.com
■購読・バックナンバーはこちら
→http://www.agile-associates.com/magazine_index.html
■購読解除はこちら
→https://s.blayn.jp/bm/p/aa/fw.php?i=agile&c=1&n=5258
株式会社アジルアソシエイツ
URL:http://www.agile-associates.com/