2013.1.23号
「巧遅拙速/日経情報ストラテジー2013年2月号掲載のお知らせ」

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このメールは、アジル アソシエイツのお客様、
アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2013.01.23 ─

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 ☆今週のメッセージVol.1「巧遅拙速」
 ☆今週のメッセージVol.2「日経情報ストラテジー2013年2月号掲載」のお知らせ
 ☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ

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■ 今週のメッセージVol.1「巧遅拙速」

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年末から年始にかけて関西や上海の購買ネットワーク会に参加しました。
ここに来て多少業務が落ち着いたこともあり、とにかく現場に多く足を
運んでみよう、と考えたからです。
実際に足を運ぶと多くの発見や気づきがあります。
毎日同じ電車で同じオフィスに通い同じ机に向かってデスクワークをする、
応接室で取引先と話をする、これだけでは中々気づいたりしません。
やはり環境を変えて自分から動き、自ら感じとろうとする姿勢が
如何に大切かを改めて感じることにつながりました。

ここで私が社会人の新人の時に上司からよく聞いた言葉を思い出しました。
「巧遅拙速」です。これは孫子の兵法のひとつで「巧遅は拙速に如かず」の
略です。『仕事の出来が良くて遅いよりも、たとえ出来は悪くとも速く目的を
達する方がよい』という意味で使われます。
私が新人時代の上司にはとにかくこれを言われました。
今日言われて次の日には「あれ、どーなった?」自分の頭の隅の方に眠らせて
いたちょっと難しい課題についても朝会社に行くと「要報告XXの件」と
ミミズのような字で書かれたメモが机の上に置いてあることがしばしばでした。

しかし、今思い返すとこの言葉は本当にその通りです。
「巧遅は拙速に如かず」なのです。私がお会いしたことのある仕事ができる
人間にすべからく共通することは「速い」ことであり「納期を守る」ことです。
私の最初の会社はトヨタ系の自動車会社だったのですが、トヨタ用語で
「カイゼンは巧遅より拙速」という言葉もあるようです。この言葉の真意は
「あれこれ考えてばかりいないで、まずはやってみよう」ということです。
できない理由ばかり考えるのではなく、とにかくやってみることです。
もう一つ大切な視点は「現場を見て素早く行動すること」です。
私は新人時代に「〜だと思います。で話をするな。現場を見てこい」とよく
上司に言われました。現地・現物・現場の三現主義を叩き込まれたのです。
このように新人の時の上司の教えというのは今でも頭に残っているものです。
私は今でもこのような素晴らしい上司に巡り合えたことに感謝しています。

話が横道に逸れましたが、それでは調達・購買部門やバイヤーにとって
現場とはどこでしょうか。
ある企業では顧客との接点を「現場」と位置付け、自社では納品場所が
そこであると定義するとともに「現場」である納品場所の5Sを徹底的に
行ったという話を聞いたことがあります。この考え方の延長線上にあるのが
サプライヤーの工場だったりオフィスだったりするのでしょう。
私は調達・購買部門にとっての現場とはサプライヤーの工場であり、
オフィスであると考えます。

私も長くコンサルタントをしていますが、オフィスの入り口や受付での
対応だけで、その会社がどういう会社なのか分かるようになってきました。
これはそれだけの場数を踏んでいるからではなく、感じようとすれば気がつく
ことです。工場における5Sだけでなく、感じようとすれば色々な現場で色々な
ことを感じることができるのです。

私の懇意にしているある購買部長の方の口癖は「オフィスにいるな。」です。
「オフィスにいる暇があったら現場であるサプライヤのオフィスを見に行け」
「要求元の声を吸い上げろ」だそうです。

感じようとすることを私は「感度を高くする」と言います。「三現主義」や
「拙速の進め」は感度を高めることにつながります。
悲しいことに人は年をとったり経験をするほどだんだんと感度が低くなるよう
です。小さな子供が身の回りの環境や環境変化に対して、とても敏感なこと
からもそれは当っているようです。
ですから年をとったり経験を積んだ人ほど、日頃から「感度を高くする」
ことを習慣づけなければならないのです。

「感度を高くする」ためには環境を変えたり、感じようと心掛けたり、
新しい人やモノに出会ったりしなければ何も気づいたりしません。
まずは身の回りにあるそういう機会に少し注意を払うことから始めませんか?


当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

(野町 直弘)

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■ 今週のメッセージVol.2「日経情報ストラテジー2013年2月号掲載」のお知らせ
□            「調達優先経営」(第二回)
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日経情報ストラテジー2013年2月号に代表野町が執筆しました記事が
掲載されました。
『アップル、コマツに学ぶ「調達優先経営」』です。
第二回は実際に調達・購買部門が昨今どのように変革されてきたか、
現場の改革推進者に対するいたビューを踏まえ記事掲載しております。
この記載記事は三回シリーズで掲載を予定しております。
是非ご購読ください。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/NIS/

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■ 「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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2012年度下期開催のプログラムです。
皆様のお申込をお待ちしております。

 『調達・購買業務の効率化と原価低減を可能とするシステム化、
   定石と勘所』セミナー
     講師:柴田晴康(日本ユニシス株式会社)
     日程:2013年 2月 8日(金)
      お申込・詳細はこちら
      http://www.agile-associates.com/train/train.html
  「前回大好評でした。経験40年のベテランSEが説く、
   調達・購買業務へのシステム活用の着眼ポイントを伝授します!」


 調達・購買・資材・契約部門の『中堅社員(バイヤー)のための育成研修』
     講師:野町直弘
     日程:2013年2月22日(金)
      お申込・詳細はこちら
      http://www.agile-associates.com/train/train.html
  「9月に続き2月にも開催します。購買経験3-10年程度の
   中堅バイヤー向けのプログラムです!」


 『調達・購買業務基礎』セミナー
     講師:野町直弘
     日程:第三回:2013年 3月15日(金)
      お申込・詳細はこちら
      http://www.agile-associates.com/train/train.html
  「アジルアソシエイツの名物セミナーです。
   購買担当者としての心構えから技法・手法の基礎を学べます!」


皆様のお申込をお待ちしております。

企業の個別研修をお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、次のメールアドレスまで!
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