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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2012.05.21 ─
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☆今週のメッセージVol.1「バンドリング、アンバンドリング」
☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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■ 今週のメッセージVol.1「バンドリング、アンバンドリング」
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私の仕事はコンサルタントであり、顧問であり、コーチ業です。
そのような仕事をやっていていつも考えているのは
「どのようなやり方をすれば相手に理解してもらえるか?」ということです。
特に最近は社内の人間ではなくお客様のメンバーと直接会話や
メールでやり取りをする機会も増えていますので、
より一層分かりやすい説明の仕方を考えています。(まだまだ不十分ですが。。)
(説明の方法だけでなくそれ以外にもいろいろと気づきはありますが、
次回以降に書きたいと思います。。)
そんな中でいつも説明するのが難しいな、と思うのが
バンドリング・アンバンドリングという概念です。
「バンドリング・アンバンドリング」という言葉は元々は
マーケティング戦略の用語であると理解しています。
例えばパソコンというハードに年賀状作成のソフトをバンドリングして
販売する、マイクロソフトオフィスをバンドリングして販売する、
というような所謂いらないモノを売るための?「組合せ販売」の手法です。
これを購買にあてはめて考えてみますと「組合せ発注」ということになります。
AというハードとBというサービスを組合せて発注する、例えば販促物について
制作と印刷を一緒に購入するというような形態です。
それ以外にも「数量をまとめる」という意味でもバンドリングという言葉を
使うことがあります。例えばA事業部とB事業部の購入をまとめて
バンドリング発注する、と言った場合です。
この場合にはバンドリング=集中購買的な意味があります。もっと言いますと
今までは購入の都度、見積を入手し契約をしていたものを年間まとめて
契約する=これを総取りとか契約購買と言いますが、これもバンドリングです。
直接材の場合はバンドリングという手法は主に数量まとめを意味することが
多いです。何故なら直接材の場合には仕様を設計部門が固まてしまったモノに
関して仕様や購入形態=工程と言います、を大幅に変更することは
レアケースだからです。
しかし、間接材の場合にはバンドリング・アンバンドリングの手法は
数量まとめだけでなく、サービスやモノの組合せやバラシを検討することが
一般的です。またこれらの手法を検討することで、コスト削減や購入品の
サービスレベルの向上にもつなげることができます。
なぜなら間接材の場合、ある特定の要求を満たすのに複数のやり方があったり
多数のプレイヤーが存在するからです。
例えば比較的単純な事例としてパソコンをとり上げてみましょう。
企業としてパソコンを購入する場合、まずはパソコン本体の購入があります。
それからソフトウエアを購入しなければなりません。ソフトウエアの
インストールをしてもらうサービスも購入することになるでしょう。
また場合によってはネットワークの構築や登録も必要です。
それから保守サービスも必要になります。保守サービスと言っても
故障時の対応だけでなく、例えば設定やその他の使用法についての
簡単な応対窓口業務、資産管理やソフトウエアのアップデートの管理など
様々なサービスが考えられます。
これらのサービスを組合せて購入した方がよいか、それともバラして
購入した方がよいか、一概には言えません。なぜなら購入する時期や
購入先によってメリットデメリットは変わってくるからです。
またセットで購入するよりもバラして購入した方が安くても社内や
自分の手間を考えると組合せ(バンドリング)で購入した方がよい、という
判断もあります。もっと難しいのは、購入先です。
ハード、ソフト、保守サービス、これらはそれぞれいくつもの購入先候補が
あげられます。
ハードはメーカー直販だったり販社さん経由だったりします。
メーカー系販社が他メーカー品を取り扱うケースも少なくありません。
ソフトもソフトメーカー直のケースや販社経由もあります。
保守サービスはサービスを主体としている会社もありますし、
そうでない会社もあります。また、場合によっては保守サービスの
一次仕入先はグループ会社が指定されているようなケースも少なくありません。
いずれにしてもこのようなケースでは、購入をどの単位で行うかということと、
その単位でどこから購入するか、という両方のパターンで検討・検証を行う
必要があります。
契約実務をやっているとこのような機会は多く出てきます。また最近では
サービスが段々と複合化しており、ソリューションと言っても複数の案が
考えられる、と言ったケースも増えています。もっと言うとこのような
バンドリング・アンバンドリングをより多く検討しているバイヤーは
「良く解っているバイヤー」なのです。
このようにバンドリング・アンバンドリングというのは戦略的な購買を
実行する上で欠かせない概念なのです。
皆さんに解るように説明できたかな?
(野町 直弘)
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■ 「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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