2011.12.13号
「すごい購買/マクロのススメ」

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アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2011.12.13 ─

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 ☆今週のメッセージVol.1「すごい購買」
              −九州のDIY「ハンズマン」に学ぶ−
 ☆今週のメッセージVol.2「マクロのススメ」
 ☆「調達・購買人材向トレーニングセミナー」のお知らせ
 
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■ 今週のメッセージVol.1「すごい購買」
□             −九州のDIY「ハンズマン」に学ぶ−

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先日何かのテレビで見たのですが、九州(本社宮崎)にある
ハンズマンというDIYはユニークな経営方針や経営スタイルを持っています。
当社は正に商品の調達力で差別化をしている企業です。

彼らのWebサイトを読むとその特徴がよくわかります。
「私たちの企業理念は「お客様第一主義に徹すること」にあります。
住まいと暮らしに関して、お客様の要望を全て満たすことが
真のサービスであり、ここに経営資源の全てを投入します。」
すばらしいのは「お客様の要望を全て」という”全て”という言葉です。
ハンズマンはこの”全て”にこだわり、
 「ハンズマンに行けば必ずある」
 「ハンズマンに行けば新しい発見がある」
 「ハンズマンに行けば製品の部品がある」
 「ハンズマンに行けば必要なだけ買える」
というキーワードで経営をしています。

「ハンズマンに行けば必ずある」については「私たちは、住まいと暮らしに
関する商品はニーズのある限り品揃え、もしくはお取り寄せするという
方針のもと「ありません。」を言わない接客に徹しております。(中略)
そのような取組み方が「ハンズマンに行けば必ずある」というお客様からの
信頼を生み、高集客、高収益につながっています。」と述べています。

またよりユニークなのは「ハンズマンに行けば必要なだけ買える」という
ことです。「1個しか欲しくないのに5個入りのパッケージ商品しか品揃え
されていない、また100個欲しいのに単品売りしか品揃えされていない、
ということはよくあることです。しかしハンズマンなら1個から買えるし、
5個、100個と多く買えば買うほどお買い得価格が設定されています。
ネジなら1本から、電気コードは10cm単位、園芸用土は1リットル単位で販売。
「買う数や量を決めるのはお客様である。」という方針を販売方法に
徹底させており、こうした商品アイテムはお客様からの要望をもとに、
年々増えています。」という内容です。
私が見たテレビ番組では、ハンズマンではストロー1本から購入できる、
また手袋や靴も片方だけ買うことができる、ということをやっていました。
考えてみたらお客様のニーズは破れたり、壊れたりした片方だけ欲しい
ということもあり得る話です。

このような経営スタイルでハンズマンは業績を年々伸ばしており、
この不景気な時代でも19年6月期から23年6月期まで毎期増収しています。
また、このような経営スタイルなので相対的に高コストがかかると思われ
ますが、23年6月期の経常利益率は4.4%(同期のイトーヨーカドーの
経常利益率は0.4%)と非常に高い収益を実現しています。

このように徹底的な顧客ニーズを実現する品揃えや調達力が当社の差別化の
ポイントであり、競争優位性につながっているのです。

彼らの経営スタイルでもう一つ特徴的なのは、店舗運営のやり方です。
「(前略)私たちの店舗では1店舗あたり100名の社員とパートさんが
店舗を運営しています。(通常の店舗は30人程度とのこと)しかし、
住まいと暮らしに関する情報を提供するためには、質の高い大勢の従業員が
必要になるのです。」
私もたまにホームセンターやDIY、量販店に行きます。やはりアドバイスを
してくれるお店の方があまりにも少ないことに気がつくことが多くあります。
このあたりもツボを心得た経営スタイルだと言えます。
また、彼らは接客を重視するためPOSを導入していないそうです。
「(前略)POSが教えてくれることは、あくまでも過去の売れ筋商品情報であり、
お客様が本当に必要としているものは教えてくれないからです。また、
POSを導入した場合、レジではバーコードを読取るだけで値段札を付ける
必要がなくなり、発注は機械で自動発注するとなれば、従業員が商品に
接する機会も減ってしまいます。商品のことは機械ではなく人に任せたい、
POSを導入しないのは接客に重点をおいているからなのです。」

まさに顧客と商品力、その商品を調達する商品調達力で差別化をしている
面白い −すごい購買− 企業の一例と言えるでしょう。

(文中の記載は全て株式会社ハンズマンのホームページ
http://www.handsman.co.jp/より抜粋しております。)

(野町 直弘)

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■ 今週のメッセージVol.1「マクロのススメ」

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唐突ですが、メルマガ読者の皆様はWord、Excel、PowerPointは使えます
でしょうか。
この質問に対しては、Yesと答える方が多いと思います。
それでは、Excelでマクロが使えますか(作れますか)?という質問に
変えてみます。
いかがでしょうか。

Yesと自信を持って答えられる方は10%以下に減るのではないでしょうか。

確かにマクロを使いこなせる人は少ないです。
お客様先で伺ってもそうですし、自社でも少ないのが現状です。
また、採用面接でPCスキルについて聞いてみても、マクロを使える人
(作れる人)はほとんどいません。

ですが、それでよいのでしょうか。
マクロは非常に便利なツールです。

例えば支出データの分析。
購買データをExcelのピボットテーブルを使って、分析して・・・と
毎回実施するのは大変な労力がかかるため、結局億劫になって分析作業を
あきらめてしまうことはありませんか?
(ちなみにピボットテーブルを使いこなす人も決して多くはありません。
ピボットは必須ですね。)
弊社では、分析ツールをマクロで作成しており、誰でも効率的に支出の分析を
行うことができるようになっています。

また、発注計画表などの帳票作成。
日々、生産管理の生産計画をカスタマイズして、Excelで手動で作成されている
ケースも見受けられます。
そのようなルーチン業務に日々追われているケースにおいても、
マクロで効率化して作成することが可能です。

上記の例に関しては、適切なシステムが導入できていれば効率化できる
部分かもしれません。しかしながら、システム導入には多大な工数のみならず、
構築・導入費用がかかるため、このような経済環境の下では早々に
すすまないのも事実でしょう。
現時点で使いづらい部分が残るのはシステム導入における必然でもあります。

その状況を踏まえて、如何に効率化するか、その一端を担うのは、あくまで
システム外で使えるツールです。結局のところ、それはExcelのマクロで
作ってみるのが一番適切なのではないかと考えています。


確かに、マクロというと、難しい印象を受けます。
事実、「何故、マクロを作らないか」という質問をしても
「わからない」「難しそう」という印象のみで結局「非効率的な業務」のまま
進んでしまっています。

最初は難しいかも知れませんが、慣れてしまえばたいしたことはありません。
Excelに慣れる延長でマクロがあるだけです。Excelの機能の一つだと思って
身に着けてください。
そのように考えない限り結局、いつまでたってもできません。

もう師走に入り、来年の足音も聞こえてきました。
興味がある方は、年末年始の宿題の一つに「マクロの習得」を
掲げてみることをお勧めいたいます。

(奥田 高太)

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■ ☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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2011年12月〜2012年3月開催「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」の
ご連絡をさせていただきます。

【基礎セミナー】
 製造業「調達・購買業務基礎」セミナー
  講師:野町直弘
  日程:2011年12月21日(水)
     2012年 3月 8日(木)
    お申込・詳細はこちら
    http://www.agile-associates.com/training.html

 非製造業「調達・購買業務基礎」セミナー
  講師:野町直弘
  日程:2012年2月15日(水)
    お申込・詳細はこちら
    http://www.agile-associates.com/training.html

【現場学セミナー】
 「サプライヤ工場の見方、改善指導のやり方」セミナー
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  日程:2012年2月16日(木) <大阪開催>
    お申込・詳細はこちら
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  日程:2012年 3月 7日(水) <大阪開催>
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  日程:2012年 3月14日(水)
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皆様のお申込をお待ちしております。

企業の個別研修をお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、次のメールアドレスまで!
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