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アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2011.04.04 ─
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☆今週のメッセージVol.1「『未曾有』からは何も学べない」
−想定していなかった事実を知ることから始めよう−
☆今週のメッセージVol.2「外注適正化に向けて」
☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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■ 今週のメッセージVol.1「『未曾有』からは何も学べない」
□ −想定していなかった事実を知ることから始めよう−
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「無力感」「脱力感」
今回の震災を一言で表すとこれらの言葉がよくあてはまります。
しかし、我々はできるだけ早く復興と再建に向けて歩みださなければなりません。
会見や報道でよくでてくる言葉は「未曾有」。
「未曾有」とは「未だかつて有らざる」の訓読であり、
きわめて珍しい事件を意味するようです。しかし、ここ最近の風潮として
「未曾有」という言葉が何か言い訳のように使われている気がします。
「未曾有」からは何も生まれてこないのです。
我々が感じている無力感の奥底にある課題を浮き彫りにしなければ
次にはつながらないのです。そういう意味で今回の震災は非常に多くのことを
教えてくれる機会になり得ます。
原発事故で燃料プールの水が少なくなってしまうこと、
放射能汚染水があらゆるところに漏れだしていること、
これらは想定外の事実だったと思います。
調達・購買についても多くの想定外の事実が浮かび上がってきています。
東北地方の被災でここまでモノの供給が止まること、
マルチソースしていても源流の素材や原材料は同じ供給源であったこと、
半月近く生産を止めることで起こった数々の副次的な影響などなど、、
想定していない事案が数多く起こりました。
しかし、多くの想定していなかった事実を知ること、
これが我々が今後のためにやらなければならないことなのです。
多くの方は事実を知ること=リスク回避、軽減のための手を打つこと、
と考えがちです。しかし、そうする必要はありません。
リスクマネジメントの対応策は「回避」「軽減」「転嫁」「受容」の4つです。
未曾有の事案に備えていくらでもお金をかける必要はないのです。
敢えてリスクを取る=「受容」も一つのリスクへの対応策なのです。
リスクの「受容」は全く対応策を取らないのではありません。
リスクを「受容」することで起こり得る事案に対して、
「事前に」対応策をたてておくことがリスクマネジメントなのです。
水蒸気爆発が起こり冷却できなくなったらどう対応するのか、
水が漏れたらどう対応するか、陸送ルートが遮断された場合にどのように
供給ルートを確保するのか、源流のトラブルに対してどのような対応をするのか、
生産が一週間以上とまった場合にサプライヤの支援をどのようにしていくのか、
これらのような起こり得る事実(問題)に対する対応策を「事前」に
計画しておくこと、これが重要なのです。
そのためには「多くの想定していなかった事実を知る」ことから始めましょう。
そして「何ができたのか」「何ができなかったのか」「できなかった理由は何か」
「どうすればできるのか」これを考えていきましょう。
私やアジルアソシエイツでは坂口さんや購買ネットワーク会と協力しながら、
現場バイヤーによるこのような活動を支援していきたいと考えております。
まずは、2011-04-09 (土)『東北関東大震災に立ち向かうバイヤーの会』が
開催されます。
詳しくはこちらまで。
http://www.co-buy.net/modules/eguide/event.php?eid=99
(野町 直弘)
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■ 今週のメッセージVol.2「外注適正化に向けて」
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東日本大震災の余波が続く中、多くの企業が新年度(2011年度)を迎えました。
未曾有の危機と叫ばれ、先が見えない経済環境ではあります。
そのような環境下において、特に製造業の購買部門の皆様を中心に、
安定調達に向けた部品・部材の確保に奔走されている毎日と思われます。
この2011年度は皆様も予想されている通り、様々な業種で厳しい1年になることが
予想されます。このような経済環境下では、2008年度〜2009年度と同様に、
コスト削減が求められる流れは間違いがないでしょう。
ただし、メ部品調達では、如何に安定調達を行うかが直近のテーマに
なると思います。ですので、本日のメルマガでは、
外注(特に、業務委託・請負)の適正化を考えていきたいと思います。
一般的に、製造業における工場内の業務請負(委託)や非製造業における
様々な業務委託には以下のような特徴があります。
・取引額が多い。
・見積の詳細を把握したことがない。お願いしても出してくれない。
・取引先の選定理由が過去からやっているからの一言で済まされてしまう。
・手つかずのままが多い。ブラックボックス化している。
・一言交渉するだけで10%くらい下がる事もある。
いかがでしょうか。いくつかあてはまるものがあるのではないでしょうか。
それでは、これらの外注の適正化を測る為の手順を考えてみましょう。
その手順は一般的だと思う方も多いと思いますが、以下の流れで
進めることになるでしょう。
0.目的を考えて、仮説を立てる
1.分析する
2.方針を決め、施策を立案する
3.優先順位を付け、実行し、計測する
0.まずは目的を考えて仮説を立てていきます。
目的は何なのか?外注費の削減・社内リソースの活用、外部単価の適正化など、
目的によって方針が変わってきます。まずは目的を明確にし、仮説を立てます。
続いて、1.分析です。
分析の基本となるのは、やはり取引金額のABC分析です。
取引先や品目別のABC分析でターゲットとなりうる取引先や品目が
決まってきます。また、外注の適正化という観点において、
内製化or外注化という視点や取引先の切替という視点を持つならば、
専門性や代替性・社内対応可否という軸も加えながら、切替・内製化が出来得る
大きい品目をリストアップする必要も出てきます。
そして、2.方針・施策です。
分析結果に基づいて、施策を決めていきます。
外注の適正化では主に以下のような施策が挙げられるのではないでしょうか。
・外注化していたものを内製化する。(社内へ取り込む)
・代替性のあるアイテムやサプライヤでは競合環境を作り出す。
・代替性もなく、重要なサプライヤではまずは価格の見える化(詳細見積)を図る。
・効果が少ないサプライヤやアイテムは取りあえず何もしない。
これら品目別の方針に基づいて、品目やサプライヤ別に施策を立てていきます。
そして最後に優先順位をつけます。
優先順位は金額や社内での重要度・難易度・効果などを考慮しながら
決定してきます。決定した後、実行に移り、社内の説得作業から
サプライヤとの各種交渉などへと流れていきます。
ここでポイントとなるのは進捗状況を計測していく事に他なりません。
今回のメルマガでは、一般的な外注費の削減方針や実行方法の概略について
述べてきました。2011年度は再び危機が襲う年になるのは間違いがないでしょう。
購買のポジションではこのような経済環境下で如何に貢献していくか、
その一つが外部委託の適正化やコスト削減になってきます。
今まで取り組めなかった分野に取り組んでいくべき事、
その一つが今まで取り組めなかった分野の外注の適正化ではないか、
私はそのように考えています。
(奥田 高太)
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■ ☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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2011年4月、5月の「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」の
開催についてご連絡させていただきます。
【基礎セミナー】
「調達・購買業務基礎」セミナー
2011年 4月15日(金)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
「間接材購買基礎」セミナー
2011年 4月19日(火)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
【現場学セミナー】
「実践 海外調達」セミナー
2011年 4月 6日(水)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
「実践 サプライヤ評価とサプライヤマネジメント」セミナー
2011年 4月13日(水)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
「見積り査定、原価計算の基本」セミナー
2011年 4月20日(水) <大阪開催>
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
「コスト削減手法と戦略ソーシング」セミナー
2011年 5月10日(火)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
「調達・購買人材向け交渉力」セミナー
2011年 5月24日(火)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
「サプライヤ工場の見方、改善のやり方」セミナー
2011年 5月25日(水)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
【購買業務改革リーダー養成セミナー】
「調達・購買部門のためのリスクマネジメント」セミナー
2011年 5月20日(金)
お申込・詳細はこちら
http://www.agile-associates.com/training.html
皆様のお申込をお待ちしております。
企業の個別研修をお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、次のメールアドレスまで!
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