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その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2010.10.25 ─
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☆今週のメッセージVol.1「自己に評価されるバイヤー」
☆今週のメッセージVol.2「調達に係る人へPMPの勧め」
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■ ☆今週のメッセージVol.1「自己に評価されるバイヤー」
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先日、名古屋で開催された記念すべき第一回目の
中部購買ネットワーク会に参加しました。
パネルディスカッションをやったのですが、
テーマは「バイヤーおよび調達・購買部門の評価」です。
しょっぱなからとても重いテーマです。その中で出席者の方に
事前にアンケートを取っていたのですが、面白いデータがありました。
調達・購買部門の評価については多くの方が
「会社内の評価が低い」もしくは「妥当な評価がされていない」という
回答をなさっていました。
一方で、自分(バイヤー)に対する評価については
「よくわからない」という回答が最多数となっていたのです。
「よくわからない」という回答にはどうやら二つの理由が含まれているようでした。
「そもそも自分がどのバイヤーとして
どの程度のスキルや知識を持っているのかわからない」ということと
「会社としてのスキルの評価方法と人事評価に
どのようにつながっているのかわからない」ということです。
前者は言いかえると「バイヤーがどのような
スキルや知識を持っているべきなのかがわからない」ということです。
後者は「会社としての人事評価の仕組みを理解していない」もしくは
「スキル評価がどのように給与や賞与につながっているのかわからない」
ということになります。
調達・購買部門は基本的にはコスト削減額や率といった指標で評価されます。
バイヤー個人も同様にコスト削減指標で評価されています。
ただし、外資系企業はともかくコスト削減の実績もしくは能力を給与や賞与に
ダイレクトに反映している企業はあまり多くないのかもしれません。
私の経験から言いますと、調達・購買部門の現場には、
とにかく数字を作るのが上手いバイヤーとそうでもないバイヤーがいます。
そうでもないバイヤーであってもスキルが高いバイヤーはいます。
彼らに共通して言えることは他部門やサプライヤからの信頼感が高いことです。
「こういうことは誰それに聞けばいい」
「あの人は信頼できる、任せられる」こういうバイヤーは必ずいます。
私はこのような高信頼バイヤーこそ企業にとって欠かせない人材であり、
中長期的に大きな付加価値をもたらす人材だと思っています。
逆に言うと「コスト削減額、率」だけでなく
「ユーザー満足度」「サプライヤ満足度」で評価をすれば
大きく間違った評価にはならないと考えています。
と思っていたのですが、当日ある高信頼バイヤーから
もっと進んだ意見が出てきました。それは「自己評価」です。
「バイヤーは自分で自分を評価しなければならない。」
「一年に一回必ず感動できる場面を作らなければならない。」
「今までと違った手法・方法で購買業務をやらなければならない。」
「他人や会社に評価されなくてもいい。
自分で目標を作り達成したかどうかが一番重要。」
これってバイヤーだけでなく全ての人に言えることですね。
しかしこのメルマガを読まれている方で、
自分で自分を評価している方はどの位いらっしゃいますか?
目から鱗でした。自己評価は基本的には相対評価ではなく絶対評価です。
他のバイヤーがどうかとかではなく、市場の中での絶対評価であり、
もしその方が転職を考えた時にいくら出してくれるか、という
価値に近いものと言えます。これからのバイヤーは
「自己に評価されるバイヤー」を目指さなければならないのです。
一方で前者の「バイヤーがどのようなスキルや知識を
持っているべきなのかがわからない」ということについては、
ガイドライン作りや資格制度など、JMAさんやアジルアソシエイツでも
それを支援する仕組みつくりが昨今始まっています。
前回のメルマガでは調達・購買部門の診断ツールおよび
診断結果についてお知らせしました。
現在アジルアソシエイツで検討を進めているのは
「バイヤー個々人のスキル評価・診断」ツールです。
こういうガイドラインや診断ツール、育成のためのプログラム等には、
これからも力を入れていきたいと考えています。
このようなガイドラインに沿った自己評価(目標設定と振り返り)が
数多くのバイヤーの成長と日本企業の調達・購買力の強化に
つながっていくことは間違いありません。
調達・購買部門診断やバイヤー評価・診断に関しての
お問合わせ、ご意見はこちらinfo-ag@agile-associates.comまで。
(野町 直弘)
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■ ☆今週のメッセージVol.2「調達に係る人へPMPの勧め」
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私事ですが、最近『PMP(ピーエムピー、Project Management Professional)』
という、アメリカ合衆国の非営利団体である
プロジェクトマネジメント協会(PMI)が主催している
プロジェクトマネジメントに関する国際資格の取得に向けて、
研修に参加したり、試験勉強をしています。
このPMPの取得にあたり
PMBOK(ピンボック、Project Management Body of Knowledge)という、
プロジェクトのマネジメントの教科書(正確にいえばガイドライン)の理解が
必要になるのですが、このPMBOKには「調達」に関する章があり、
30ページ以上にわたり記述があります。
ただ、正直な個人的な感想として、
内容として特別深い内容ではなく一般論を超えてはいません。
登場する契約形態の種類も日本ではあまりなじみが無いものも多く、
業務にすごく役立ちそうな内容というわけでもありません。
しかしながら、プロジェクトマネジメントの世界標準のガイドラインにおいて
プロジェクトマネジメントを実施する上で重要となる
9つの知識エリアの中に「調達」が入っていること自体に感心をした次第です。
ちなみに、9つの知識エリアは以下のとおりです。
「統合マネジメント」
「スコープマネジメント」
「コストマネジメント」
「品質マネジメント」
「人的資源マネジメント」
「コミュニケーションマネジメント」
「リスクマネジメント」
「調達マネジメント」
改めて考えてみると、プロジェクトを実施する上で、モノやヒトやサービスを
「調達」することは必要不可欠であり、「プロジェクト」と「調達」には
密接な関係があります。
「調達」の成否がプロジェクトの成否を決めることさえあります。
「調達」に係る人がPMPの勉強をし、プロジェクトマネジメントの
体系的な知識を得ることも悪くないと思いました。
ちなみに、PMPの研修に参加した際に講師の方に、
どんな人が勉強・取得するのか聞いてみました。
圧倒的に多いのがIT業界(システム開発)、
その他には製造業(新製品開発)、製薬(新薬開発)、投資銀行(M&A)
とのことでした。
PMPの受験にあたっては、事前にPMIから認定された所定の教育機関で
35時間以上の研修を受けなければならない点でハードルが高いのですが、
私は自分の調達力を発揮して?格安というか
爆安(時間あたり1000円を切る)で提供されている講座を見つけて通いました。
内容もしっかりしていて、正式な修了証も発行されて、
人生で一番お買い得な研修でした。
(田中 亮)
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