第54回 スキースクールに参加して思うこと

■スキースクールに参加しました

これまで、なんとなく自己流で続けていたスキーでしたが、
コブ斜面を滑ることが苦手で、
スキーでデコボコのコブ斜面を滑れるようになりたい!
だれかに滑り方をきちんと習いたい!

そんな思いからコブ斜面の滑り方を習う
スキースクールがないか調べていると
「コブデビュークラス」という2日間のスキースクールが
あることを発見しました。

しかも、自分の実家近くのスキー場で開催されていたため
先日、週末を使って参加をしてきたのですが、
色々と気がついたこと、感心したことがありました。


■スキー人口はシルバー化

スキーでコブ斜面の滑り方を2日かけて
習うというマニアックなスクール内容、
しかも天気予報は1日目が雨、2日目が雪!

参加する人は私だけではないかと思っていましたが、
申込した人が私も含め6人居ました。

参加者の顔ぶれを見ると、30代の私は最年少で、
他の参加者は40代〜50代のオジサマたちでした。

スキー人口のシルバー化が進んでいること
を肌で実感した次第です。

2日間フル参加したのは、私を含め二人だけでしたが、
(腰痛や膝痛でリタイヤしたひとも居ました)
悪天候の中、1日5時間コブ斜面を滑るのは
体力的にきつかったです。


■地元スキー場が見出したスキー場経営の活路

悪天候ながらも、予想していたより
スキー場にはそこそこ集客がありました。
それはスキーのスクール参加者(個人や団体)、
検定試験を受ける人がたくさんいたということです。

有名なスキーのデモンストレーターをスクールの校長に招き
レベルや目的、価格帯など多種多様なスクールを開講し、
団体のスクール参加者、中・上級以上のスキーヤーをターゲットに
集客していることが明確にわかるスキー場に変貌を遂げていました。

収益面がどうであるか定かではありませんが、
以前より集客があるのは明らかでした。


■新しことを習う意味

スクールに参加して、格好はともかく、
凸凹のコブ斜面を下りて来られるようになりましたが、
それ以外にも別の意味で参加してよかったと思いました。

・あるべき姿が明確になる

これまで、コブ斜面に入ると転んでばかりで、
そもそもどう滑ればよいのか、全くわからない状況だったのが
ラインの取り方や姿勢、体重のポジションが明確になりました。

・自分の弱点・問題点が客観化される

どうすればいいのかがわかっても、
すぐに実践でうまく出来るわけではありません。
自分では気がつかない、なかなか直らない長年の癖があり、
ビデオで撮ったり、インストラクターからの指摘で
直すべき重点課題を理解することができました。

・改善の方法論が分かる

課題を理解したところで、どう克服するのか。
練習方法を色々と教えてもらいました。
あとは練習あるのみです。

普段仕事ではコンサルティングを提供する立場にありますが
思うに、習いごとするのはコンサルティングを
受けることに似ていると思います。

ノウハウを共有した時点では、すぐに成果が出ないこともありますが、
ノウハウの定着活動や運用を継続することで
一皮むけた新しい組織に生まれ変わったことを見ることがあります。

新しいことに習うことは、それが身に着くまでは苦しいものですが、
先を見据えて頑張ろうと思った次第です。

2010年3月
田中