アジル社内では、社員の健康管理のために健康情報通信を毎月配信しています。
今月度は今話題の新型インフルエンザについてを配信しました。
インターネット等からの情報をまとめたものですが、インフルエンザということもあり、
お客様と接する上でも必要な知識であり、社員全員で共有しておく必要がある知識だと思います。
以下に配信した内容の一部をご紹介します。(配信日4/29)
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WHO(世界保健機関)は4/29日、新型インフルエンザ(インフルエンザA型(H1N1))の警戒水準を
これまでのフェーズ4からフェーズ5へ引き上げました。
(フェイズ5:かなりのヒト-ヒト感染があることの証拠がある段階で、パンデミックの1歩手前)
また、国内でも新型インフルエンザの疑いが感染者が見つかるなど、国内での流行の可能性が高くなってきました。
大手の企業ではすでに対応策がとられるなど、お客さんと接する上でも新型インフルエンザの知識が
必要になる機会もあるかと思います。
そのため、今回の健康情報通信は新型インフルエンザについて、その対策(予防、治療)をまとめました。
◆新型インフルエンザとは
動物のインフルエンザウイルスが人に感染し、人の体内で増殖できるように変化した後、
人から人へと効率よく感染できるようになった未知のウイルスによって発症するインフルエンザです。
現在、流行しているインフルエンザとは異なり、人類のほとんどが新しいウイルスに対する免疫を
持たないため、簡単に感染しやすく、世界的大流行(パンデミック)につながる恐れがあると警戒されています。
今回は豚インフルエンザウイルスの感染が広がり、世界保健機関(WHO)が警戒レベルを引き上げました。
想定されていた鳥インフルエンザから変異した新型インフルエンザとは異なりますが、
日本政府は新型インフルエンザと認定しました。現代社会は、都市への人口集中、
大量輸送交通機関の発達などによって、短期間で世界中にまん延する可能性が高く、
WHOや各国政府は、新型インフルエンザの発生に備えた対策を進めてきました。
◆新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の基本知識
豚インフルエンザは元々水鳥に感染しているインフルエンザのA型ウイルスが過去に豚に感染し定着している病気です。
水鳥を起源とするA型インフルエンザウイルスは豚や人のほか、馬や鯨、ミンク、鳥インフルエンザとして知られる
鶏やウズラにも感染しています。
A型インフルエンザウイルスは表面に突き出ているたんぱく質の「H」(16種類)と「N」(9種類)の
組み合わせで144種類あり、豚インフルエンザはそのうちのH1N1型が中心です。
過去には1930年に米アイオワ州で見つかり、76、88年に米国で小規模な流行が報告され、計2人の死者が確認されています。
現在も人の間で流行しているAソ連型と同じ型ですが、基本的には人型と豚型は別のウイルスと考えられています。
本来、人と動物、あるいは動物同士でウイルス感染することはほとんどありませんが、豚と人の間では
濃厚に接触した場合、まれに感染することがあります。人と豚でウイルスが付着する細胞に共通の部分を
持っていることと、ウイルスが増殖するための体温が近いためです。
今回の豚インフルエンザの期限はまだ分かっていませんが、人由来の人型ウイルスと鳥由来の鳥型ウイルスが
同時に感染した豚の体内で遺伝子が混ざり合い、人が免疫を持っていない新たなウイルスに変異した可能性が
高いと言われています。
◆豚を食べても大丈夫か?
豚肉や豚肉加工品を食べても、感染しません。
インフルエンザウイルスは熱に弱く、通常の調理をすれば死滅するからです。
WHOのホームページには、豚インフルエンザウイルスは70度で調理すれば死滅すると書かれています。
また、万が一ウイルスが付着していても、インフルエンザウイルスは酸に弱いため、胃酸によって
活動できなくなるためです。
◆症状
高熱、頭痛、関節痛などの全身症状のほか、のどの痛みや鼻水など風邪のような症状が出ます。
気管支炎、肺炎などが併せて起こり重症化することもあります。
重症患者の発生割合は、ウイルスの毒性によって異なります。
◆感染経路
下記3つの感染経路があります。
1.感染した豚との接触(直接接触)
2.ウイルスの付着したものに触り、その触った手指で口や鼻に触る(間接接触)
3.豚インフルエンザに感染した人から(飛沫感染)。ヒト・ヒト感染は通常のインフルエンザ同様
咳やくしゃみに含まれるウイルスを介しておこります。
◆予防・治療法
予防方法、治療方法については通常のインフルエンザと同様の方法が有効のようです。
(※)ただし、化学療法については、通常のインフルエンザとは異なる点があり、
WHOなどによると、インフルエンザ治療薬のタミフル(一般名リン酸オセルタミビル)と
リレンザ(同ザナミビル)は効果があるとされてますが、シンメトレル(同アマンタジン)は耐性が
確認され、効果が期待できません。