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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
──────────────────────── 2009.01.30 ───
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☆今週のメッセージVol.1「バイヤーはこれでいいのか?」
☆今週のメッセージVol.2「新聞について考える」
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■ ☆今週のメッセージVol.1「バイヤーはこれでいいのか?」
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先日、私が懇意にしているあるお客さんと忘年会をしました。
その方は購買部門の経験はなく、
どちらかというと経理、財務、企画畑の経験が長い方です。
しかし、最近マネジャー職として
購買・調達部門の所謂バイヤーとのお付き合いが
多くなってきたとのことでした。
その方から意外な発言を聞くことができました。
「バイヤーはもっといろいろなことが実現できるのでは」ということです。
もう少し、詳細を述べましょう。
彼曰く
「私の回りにいるバイヤーは優秀な人が多く、
また他の人では真似ができない専門的な能力も十分持っている。
しかし、今だに購買部門やバイヤーの地位向上、とか言っているのに
もの凄く違和感がある」
というようなことでした。
あらゆるビジネス環境の変化の中で
「モノを買う」「モノの価値を見極める」力を持っているというのは
凄い技術だ、事業の種はそこらじゅうに転がっている、
自分で事業を起こすのではなくても、
何らかの形で企業改革の根幹的な部分の担い手になる実力はある。
それができていない現状は自分の現在おかれている環境に
ただ単に甘えているだけなのではないか?
多くのバイヤーは「バイヤー職の地位が低い」と文句を言っているが、
それは未だに指示されたことしかやらない、自分たちの責任なのでは?
というような内容でした。
うなずけるような気がします。
以前、このメルマガにも書きましたが、
調達・購買部門は「単にモノを安く安定的に買う」という仕事から
「モノの価値を見極める目を持つプロとして事業を創り出す」役割に
変化していく、と私は考えています。
また一部の国内企業のバイヤーも実際にこのような役割を
果たすようになってきています。
しかし、他部門の方から厳しい目で見ると、
未だに多くのバイヤーは言われたことを忠実に行っている
「自分の現在の環境に甘えている」存在、に見えるのです。
マネジメントの購買・調達業務の重要性のより一層の理解は必要でしょう。
しかし、やはり本当に必要なのは自らの「意識改革」なのかもしれません。
私の回りには起業家が多くいますが、確かにバイヤー出身の方はごく少数です。
しかし、中には大企業の社内起業制度で
事業を立ち上げ経営をしている方や、出版等で活躍しているバイヤーもいます。
私自身、厳密な意味では事業ではないかもしれませんが、
調達・購買専業のコンサルティング業で生計をたてています。
今年の私自身のテーマの一つが決まりました。
「スターバイヤー」の育成です。
私の回りの優秀なバイヤーの支援をして
「カリスマバイヤー」にしていくお手伝いです。
今はバイヤーにとっては百年に一度のチャンスです。
こういう時代だからこそ、
「スターバイヤー=カリスマバイヤー」が必要なのではないでしょうか。
(野町 直弘)
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■ ☆今週のメッセージVol.2「新聞について考える」
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少しマイナーな話題ですが、
フランスのニコラ・サルコジ大統領が最近、
18歳の国民全員に1年間日刊紙を無料配達する方針を発表しました。
つまり、18歳のフランス人は
1年間ただで好きな新聞を読めるということです。
ちなみに新聞代は新聞社が、配達料は国が負担するそうです。
これは、若い人の新聞離れへの対策と
メディアの支援策ということですが、
個人的には非常に興味深い政策だと思います。
これにより、若者に対しては、
活字を読むことによる基礎学力の向上や、
世の中に対する意識を少しでも向上させることが期待できそうです。
また、新聞社は若者に無料で新聞を読ませることで、
将来の顧客につなげることができるかもしれません。
さらに大統領自身も新聞社(つまりマスメディア)との
良好な関係が作れる(ちょっと勘ぐりすぎかもしれませんが)、
というそれぞれにたくさんの利点のある政策のように感じます。
この記事を読みながら、新聞について改めて考えてみると、
そもそも私は恥ずかしながら、新聞を読むことがほとんどありません。
理由は大きく分けると下記のような感じでしょうか?
1. 大抵の情報はインターネットで手軽にほぼリアルタイムで取得可能
2. 新聞を読む時間があったら寝ていたい
3. 有料(インターネットは接続できていればタダ)
若い人を中心に、私のように新聞を読まない人は最近多いのではと思います。
(ちなみに冒頭のフランスについての記事も私はインターネットで知りました)
しかし新聞は、
信頼性やインターネットではすぐに得られない
詳しい内容や解説などがあり、
世の中についてじっくり考えるにはやはり最適な媒体な気がします。
また、文章をじっくり読むこと自体が、
自分の頭にいい影響を与える気がします。
また、インターネットでは
自分が得たいと思う情報しか得られないのに対して、
新聞では、自分がさほど興味がなかった情報も得ることができ、
それが会社の人や取引先などとの会話の種になったりします。
実際振り返ってみると、
「今日の日経に載ってた○○についてどう思う?」などと聞かれ、
返答に困った経験が何度もありました。
また、逆にたまたまその日新聞を読んでいたので、
周囲の話題についていくことができたという経験もあります。
そういう意味では、新聞を読むことで、
自分の視野というか幅を広げることができるように思います。
特に、私のようなお客様先へ行くことが多いような人や、
このメルマガの主な読者である購買に関わる方は、
社内外の人と接する機会が相当多いため、
常に自分の幅を広げるよう心がけることは重要です。
そのためにできることは色々あるように思いますが、
新聞もその一助になりそうです。
私は今さらながら、
朝少し早起きして新聞を読む習慣をつけたいと思います。
(高橋 和昭)
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