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その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
──────────────────────── 2008.10.06 ───
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☆アジルレポートVol.8「購買の新しい流れ」を発表しました
☆「購買・調達に関する調査」報告会の開催のお知らせ
☆今週のメッセージVol.1「トヨタの強さはクレドにある」
☆今週のメッセージVol.2「サービス商材の購買の秘訣」
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■ ☆アジルレポートVol.8「購買の新しい流れ」を発表しました
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本レポートは、2008年5月初旬に開催された、
ISM(Institute For Supply Management:米国サプライマネジメント協会)
主催の年次大会に参加し、
米国を中心とした最新の購買動向について集約したものです。
ISMとは、米国アリゾナ州に拠点を置くサプライマネジメントに関する
研究と教育、購買専資格の認定及び景況指数の調査・発表を
実施している機関です。
本レポートでは、購買の新しい流れとして、下記の3つを挙げています。
1.購買の発展の歴史と役割の変化
2.購買に要求される知識・スキルの変化(新資格制度CPSM)
3.先進的なオフショア調達アウトソーシングの誕生
さらに、購買部門のKPI(Key Performance Indicator)や
SRM(Supplier Relation Management)にも触れています。
購買の最新動向をわかりやすくまとめていますので、是非ご一読下さい。
http://www.agile-associates.com/report200810/
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■ ☆「購買・調達に関する調査」報告会の開催のお知らせ
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社団法人日本能率協会様とアジルアソシエイツの共同調査である
「2008年 購買・調達に関する調査」の報告会を開催します。
<開催要領>
日 時:2008年10月22日(水)15:00〜17:00、17:00〜18:00(懇親会)
場 所:日本能率協会 研修室(東京・港区)
定 員:50名
参加料:無料
<セミナープログラム>
1.2008年度「購買・調達に関する調査」報告
-講師:株式会社アジルアソシエイツ 代表取締役社長 野町 直弘
2.懇親会
<セミナー詳細およびお申込みはこちら>
http://www.agile-associates.com/2008/09/news_3.html
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■ ☆今週のメッセージVol.1「トヨタの強さはクレドにある」
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先日、日本能率協会さんが主催する「2008調達・購買革新大会」で
トヨタ自動車の調達担当常務の増井様の特別講演を聞く機会がありました。
たいへん感銘を受けましたので今回はその話をしたいと思います。
タイトルは「調達におけるトヨタウェイ」というものでしたが、
内容としては
「トヨタは特別なことをやっているわけではない。
色々な活動をしているが、それはどんな会社でもやっていること。
トヨタの調達の強さは単にそれを
『地道に、愚直に、徹底的にやりきる』こと」だとおっしゃっていました。
以前、「GEとトヨタ」という世界的な超優良企業二社の違いと共通点について
書いたことがありますが、その時に私は二社の共通点は
「当たり前のことをやる、決められたことをやる力」だと述べましたが、
正にこの文化は今も全く変わらないな、と痛感しました。
一方で今回の増井様のご講演の中で、もう一つ新たな発見をしました。
それは「クレド」です。
「クレド」というと聞きなれない言葉かと思いますし、
トヨタ自動車さんの中で「クレド」という言葉は使っていないと思います。
「クレド」で有名なのは米国の製薬メーカーである
ジョンソン&ジョンソン社の事例です。
クレドとは「信条」を意味するラテン語で、
「企業の信条や行動指針を簡潔に記したもの」を指します。
ジョンソン&ジョンソン社は「マイクレド(我が信条)」の中に、
4つの利害関係者(顧客、社員、地域社会、株主)に対する責任を明記し、
行動指針は21項目の具体的な行動指針を定義しています。
1982年に起こったタイレノール事件への対応を
クレドに則って行った事例はあまりにも有名です。
クレド(信条)は分かりやすい行動指針でなければなりません。
今回のトヨタさんのご講演の中でもたくさんの言葉がでてきました。
・トヨタウェイに謳われる「人間性尊重」と「知恵と改善」
・「世界一の調達基盤の構築」
・「期待値・表彰制度」
・「オープンドアポリシー」
・「相互信頼に基づく相互繁栄」
・「イコールパートナー」
・「地域社会への貢献」
・「長期安定取引」(コストの裏付けのない低価格は長続きしないという点から)
・「現地現物」
・「CF活動」
・「一体活動」
・「横拡げ・深掘り」
・「自工程完結」
・「自働化」
・「原価のつくり込み」
・「棚入れ」
・「四位一体活動」
等など。
こういう言葉が普通に共通言語として使われているのです。
これらの言葉をクレドと言っていいのかどうかという点はあるものの、
素晴らしいのはこれらの言葉が共通言語として社内だけではなく、
グループ企業やサプライヤとも共有されている。
社員一人一人がこれらの共通言語や信条に従って
業務を遂行しているという点は間違いないと思います。
思い返せばGEも全く同じでした。
「シックスシグマ」「ワークアウト」
「インテグリティ」「バウンダリレス」「ダイバーシティ」・・・
共通言語や共通の信条を持ち、
それを「地道に、愚直に、徹底的にやりきる」こと。
トヨタの強さの源泉を改めて垣間見ることができました。
(野町 直弘)
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■ ☆今週のメッセージVol.2「サービス商材の購買の秘訣」
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ITシステム開発委託や試作品の開発委託、
人材派遣サービス業者の選定などのサービス商材のサプライヤ選定は
どのようにすべきかという相談をよくうけます。
仕様がきっちりきまっている有形物(設備や部品など)であれば、
サプライや選定の基本はQCDMEを考慮すればよいのですが、
サービスになったとたん評価指標が非常に難しくなります。
MEは変わらないと思いますが、とくにQCが厄介になります。
サービス(Q)に対しての値ごろ感(C)が非常にわかりづらいためです。
そのため、サービスレベル(Q)を一応よく知っていると思われる
利用部門が直接発注することが多くなります。
このようなサービス商材の購入に購買部門が関与すべきか、
そうでないかは確かに悩ましいところですが、
内部統制の観点などからいえば、
発注部門を分けたほうが良いので関与すべきですし、
コスト削減やより良いサプライヤが選定できるなどメリットがあれば、
もちろん積極的に関与すべきでしょう。
そのためには、誰もが納得できる評価指標づくりが必要になります。
商材に関する評価指標の参考として、
BtoCの世界ではどのようにしているかというと、
インターネットなどで飲食店情報(評価情報)などを提供されています。
ただし、値段などの基本的な項目は掲載されていますが、
ほとんどの評価情報は口コミになってしまします。
このように口コミをBtoBの世界にも利用すればどうかとは思うのですが、
口コミ評価が客観的ではなく、
論理的でないのでビジネスでは利用しにくいですし、
BtoB商材業者の口コミを集めにくいでしょう。
BtoCの世界は多少参考にしつつも、
現実に企業で実施されている例で考えてみましょう。
例えば、情報システム部門では、
ITシステム開発ベンダを選定するわけですが、
評価指標としてRFP(Request For Proposal)を利用し、提案を受けます。
ITシステムはそのあたりのノウハウが
任意団体などにより整備されていることもあってか、
基本的な指標は整備されています。
それでは、評価指標が整備されていないサービス商材は
どうすれば良いでしょうか?
ここでは、例えばサプライ選定という枠は超えますが
人材採用を参考にしてみましょう。
人事担当は社員を採用(選定)するのに
評価指標(採用マニュアル)をもっています。
最終面接は採用者の部門長などが実施することが多いのでしょうが、
それまでは選定作業をするわけです。
例えば、筆記試験をしたり、論文を書いてもらったり、
面接で一応聞くことが決まっています。
上記の2つの例からわかるように、どのようなサービス商材であれ、
品目(ITサービスであれ、人材であれ)ごとに、
何やら標準的なサプライヤ選定の評価指標はつくれそうです。
さて、いよいよサービス商材の評価指標をどのように作成するかですが、
まずは、そのサービス商材の評価方法が成熟しているか、否かです。
成熟しているならば、その道のエキスパートの力を借りて、
関係者が納得できるサプライヤ選定の評価指標を作りましょう。
難しいのは評価指標が難しい場合、すなわち、
そのサプライヤ選定が正しいか、正しくないかが非常にわかりづらい場合です。
先ほどの人材採用の例などまさにそうで、
本当にこの人をとって良かったかなどわかりづらいです。
だだ、重要なのが誰もが納得できる評価指標を作成することなのです。
とにかく関係者が納得する評価指標を決めることが重要です。
その方法はというと、
まずはサービスを受ける関係者(ステークホルダー)を集めます。
そして、例えば人材派遣サービス業者であれば、
何を期待するか意見を洗い出します。
「こちらの要件をよく聞いてくれて、それに見あう人をだしてくれる会社」
「とにかく、すぐに人をだしてくれる会社」
「派遣に関しての問い合わせにすぐに答えてくれる会社」
などの要件をだします。
これらの要件をもとにまずは簡易評価項目ができます。
で、秘訣ですが、重要なのがサービスの評価(効果)は
受け手によってかわるというということです。
このことを考えて、サービスを一番受ける人の重要視する
評価項目の配点を高くして、評価指標をつくることが秘訣になります。
何だ、そんなことかと思うかもしれませんが、
サービスは受ける人により評価が違うので、これを重みづけに利用することが、
関係者が納得するという点で非常に重要です。
皆様のサービス商材業者のサプライヤ選定に少しでも役立てばと思います。
(江本 真一)
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