2007.04.13号(ルールと柔軟性~購買業務の今と昔~/バイヤーらしさ)
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その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
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「目指せ!購買改革!!」
~調達購買マネジメント最前線~
────────────────────────2007. 4 .13────
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☆「購買・調達リスクマネジメントセミナー」開催のお知らせ
☆今週のメッセージVol.1「ルールと柔軟性~購買業務の今と昔~」
☆今週のメッセージVol.2「バイヤーらしさ」
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■ ☆「購買・調達リスクマネジメントセミナー」開催のお知らせ
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2007年5月15日(火)、16日(水)に、日本能率協会主催にて、
「購買・調達リスクマネジメントセミナー」が開催されます。
(講師 :弊社取締役ディレクター 鬼沢正一)
セミナーの概要および詳細はこちらから
⇒http://school.jma.or.jp/bin/schooljma/1_sai.cgi?code=1234
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■ ☆今週のメッセージ
□ 「ルールと柔軟性~購買業務の今と昔~」
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最近、バイヤー業務について知人より聞いた話です。
某ベンチャー企業の営業担当者から、
大手製造業のバイヤーあてに電話で、
製品紹介のための面談依頼が入ったところ、
そのバイヤーはベンチャー企業の電話番号とアドレスのみを
聞いて後で連絡すると回答しました。
バイヤーは電話を切った後、ネットでその企業の信用状況を調査し、
面談断りのメールを30分後に送付したとのことでした。
そのバイヤーとしては、JSOX法で作成された基準に該当しない
企業だったので、即座に判断したそうです。
最近はこのような言動をするバイヤーが増えているように
思われます。
その背景として、1つにはネットで大量の情報が取得できるように
なったことがあげられます。
もう1つには、(最近特に顕著ですが)膨大なルールの厳格な適用が
バイヤーにも要請されていることがあげられます。
いずれもマイナス面ばかりではありませんが、
この2つがあいまってバイヤーの業務処理量が増大し、
ステレオタイプの反応をしてしまうのも事実であると思います。
スタートアップのベンチャー企業と取引することは、
倒産のリスクを伴いますが、一方で技術のあるベンチャー企業と
取引することで、競合他社にない製品を市場に投入することが
可能となることもあります。
この意味で調査会社の判定1つで機械的にはねることは、
バイヤー側の企業にとって大きな機会損失となってしまう
こともあります。
サプライヤーとの関係を例にとりましたが、
社内とのやり取りについても、同じような仕事のやり方をしていたら、
このバイヤーは深みのある仕事をすることは無理であろうことは
容易に想像できます。
(エンドユーザーである設計者や開発者は、このようなバイヤーには、
自分の抱えている困難な課題や本音を言わなくなるためです)
情報の増大と膨大なルールがバイヤー業務を圧迫し、
以前よりも表面的なものになっているような印象を受けます。
10年前に比べて購買業務は格段に進歩していると考えている経営者は
多いと思いますが、
私は、進化したところと退化したところは半々くらいではないかと
思います。一度、じっくりと進化したものと退化したもの、
または得たものと失ったものを考えてみる必要があると思います。
(鬼沢 正一)
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■ ☆今週のメッセージ
□ 「バイヤーらしさ」
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私は日頃、仕事柄、購買部、調達部や商品部等のいわゆる「バイヤー」
の皆さんとコンタクトさせていただく機会が多いです。
ちょっと前に社内である社員が、
「この会社のバイヤーはバイヤーらしくないよね」
という話がありました。
それでは「バイヤーらしさや優秀なバイヤー」とは何か?
ということに話が及びました。
この時に私は、
「QCD(品質、コスト、デリバリー)のバランスを重視した意思決定を
するのが優秀なバイヤーである」
という話をしました。
それに対しある社員が言った言葉が非常に印象に残りました。
「優秀なバイヤーは、長期でのサプライヤやパートナーとの
リレーションを重視している人じゃないですか?」
ある意味非常に的を得た指摘です。
ある時は叱咤激励し、ある時は取引先企業の立場にたって社内と戦い、
ある時は子供を育てるように経営や技術指導に入り、
ある時は心を鬼にして切り替えを図ったり。。
正に「バイヤーらしさ」はこういう緩衝材の役割なのでしょう。
価格決定や競合入札、サプライヤ評価やサプライヤセレクション、
コスト構造分析、コスト推計等これらの業務が難しくないとは
言いませんが、ある程度経験を積めばそこそこできるように
なるでしょう。
でも「サプライヤ、パートナーとのリレーション作り」は、
人間的にも経験値も高いスキルが必要となってきます。
身の回りの優秀なバイヤー(バイヤーらしい)人は、
常にウインーウインを意識しています。
当然、短期的には「ウイン-ウイン」は綺麗ごとにすぎないケースも
多々あります。
ただ、これを短期に終わらせずに長期の「ウインーウイン」に
つなげていける人。少なくともそういう意識を持っている人。
確かに「バイヤーらしさ」に欠かせない要素なのかもしれません。
妙に自分の視野の狭さと社員の指摘に納得してしまいました。
(野町 直弘)
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