昨日、大阪国際女子マラソンのレースを見ていて日本のマラソンの一線級の競技人口はなんて多いのだろうと思いました。残り2名の枠を狙ってみんながしのぎを削る、そんな競技種目は、国際舞台での活躍も多くなっているし、応援するこちら側としても期待できる競技に確実になってきています。
サッカーをはじめ、スノーボード(個人的な見解で申し訳ありません)などといったところが、最近世界で通用するレベルになっている来ていると感じています。
2つの競技にいえることは、”競技人口の増加”とその”練習をする会場と、大会の増加”ということだと思っております。
サッカーは増加するフットサル場、ボードはスキー場にみんなハープパイプがあるという現状を見れば、インフラ整備が非常に進んでいるスポーツであることは一目瞭然です。どんなスポーツにおいても、競技人口がそこそこいて、『会場』と『競技会』が提供されれば、国際競争力はつくということがいえるのだと思います。
そこで、ビジネスの世界に競争原理が完全に導入されている業種は?ということで目を向けますと、やはり自動車やデジタル家電系の業界は競争力があるということになるのでしょうか。
ビジネスであれ、スポーツであれ競争原理のない環境に人間がおかれると、努力をしなくなり日々の生活や業務に流され、現状を守ることに時間と労力が費やされるというのは、人間の性質上仕方ないことではないかとわたしは思います。
つまり新しいビジネスや市場を形成していくための、根本にあるものは基礎技術やりアイデアである、と思いますが成長や発展のためには競争原理の導入しかないということがいえるのではないでしょうか。
先日読んだ雑誌に、ニュー・エコノミーという90年代騒がれたものは、なぜ起きたのかという再評価の特集がありました。結論からいうと、インターネットを中心としたITの技術が各業種の生産性向上を大きく支えたかというと、そうではないというものでした。
この時代、ニュー・エコノミーといわれた生産性を大幅に向上させたビジネスを分析すると、結局は激しい企業間競争と、その結果としての経営革新ブームが、企業の生産性を向上させたというものでした。この競争の結果として、より高効率をもとめた企業がITをうまく活用しているだけで、ITを導入した業種がすべて生産性向上を果たしているわけではないということ。
では、どんな業種で生産性が急上昇したか(アメリカ市場の話)というと『小売』、『証券』、『卸売』、『半導体』、『コンピュータ』、『電気通信』の6業種ということで、やはり競争原理が導入された業種であり、この6業種がニュー・エコノミーを引っ張ったということでした。
つまり、これからもビジネスの根本は基礎技術やアイデアであるかもしれないが、それを市場で開花させ、世の中のために役立てるには競争原理の導入しかないのだということ再度認識しました。
弊社においても社内外問わず、積極的に競争の中に入り、日々努力を怠らず鍛錬をしていく組織でありつづけなければと思う2004年の年初めでした。