第14回 情報の入手について

私が学生の頃、「○○についてのレポート提出」という課題が与えられると、いそいそと図書館へ行ったり本屋へ行ったりしていました。図書館に行っても“貸し出し中”だったり、やっと探し当てた本の中に本当に欲しかった情報はほんの数ページにしか記されていなかったり、近所の本屋には売っておらず都心までわざわざ出かけたり…と、今思えば情報の入手に多くの時間と労力を費やしていたものです。
今、同じ課題を与えられたら?まず図書館や本屋に行く前に、まず間違いなくインターネットで検索し、家に居ながらおおよその情報は得てしまうでしょう。もしかすると図書館にも本屋にも行かずに用が足りてしまうかもしれません。(インターネットで本も注文できますしね。)

ただ、同じことをインターネットで検索しても人によって取れる情報が違うor情報を取る早さが違う…と感じた経験はありませんか?「何で知っているのだろう?」「どうやって検索したのだろう?」と思うことが私には良くあります。インターネット上では誰もが初めに使用する検索のKey Wordが全てを握っており、適切なKey Wordを入力できるかどうかが分かれ道です。情報を的確に素早く得られる人とインターネットで検索しても余り収穫が得られない人の違いは、残念ながら、事前にある程度の情報を持っているかどうかによっているようです。ある程度の情報を持っている人はそれをKey Wordにどんどん詳細な情報を得ることが出来、全く知らない人は知らないまま…となってしまいます。両者の格差はどんどん広がっていく…これぞ知らぬが仏ですね。

現在、「検索お助けサイト」も色々とあるようですが、課金されたりとどちらかというと企業向けで、個人では、やはり自分でこつこつとPCに向かうというのが現状のようです。

「そんな時間はないし、PCに長時間向かうのも疲れるし…」という方は多いはずで、私もそのうちの一人です。誰にでも経験があると思いますが、何かの情報を得る一番手っ取り早い方法は、“知っていそうな人に聞く”ことでしょう。同じ会社の人、異業種の人の話はとても貴重ですが、仕事をしていない主婦ネットワークもものによってはあなどれません。雑談の中にも「へぇ?」と思うことが良くあります。こうなってくると、友達を一人でも多く作ったほうが良いようにも思えてきますね。

どうであれ、多くの人に話を聞きながら自分でもこつこつと調べることで、情報は得られていくのでしょう。物知りになるには友達も必要、但し努力も必要というのが現実のようです。

この夏休み、当初予定が何も無かったのですが、突然、長野のとある高原に行ってきました。インターネットを使ってペンションをとり、1泊2日で遊んできたのですが、お盆の時期でありながら、宿泊代はなんと一人3,750円(税込み)でした。(もちろん2食付。)直前まで空き室がある場合は半額セールというサービスのある、宿予約サイト、から申し込むとこうなるのです。このサイトを知らなければ、今年の夏休みは家で普段の土日と変わらないただの休みになっていたでしょう。

先日、友人の素敵なお家にお邪魔してきました。都心のとても機能的ななかなかお目にかかれない(特殊な)物件でした。「どこでこんな物件を見つけたの?」と聞くと「インターネット」という答えが返ってきて、「これもインターネット?」と感心してしまいました。

こんなものも、あんなものも検索してみれば予想以上の結果が得られるかもしれません!?これからは、インターネットをどんどん使っていち早く情報を得、仕事でもプライベートでも有意義で豊かな生活を送って行きたいと思います。


2003年9月
柚木