第2回 ES(従業員の仕事に対する満足度)について

最近、グローバルソーシングなどのプロジェクトをするにあたりアジア地域、特に中国地域での人材をどのように活用するかという点で、いろいろな話を聞く機会が増えております。その中で、実際に現地にて法人を運営している日本企業の方がいうには”昔の日本人のあった目の輝きが現在の中国の若い人にはある”ということを競争力の源として表現されます。
実際、企業戦略の根本にはその企業、事業に携わる人々の人生でのモチベーションがあり、そのモチベーションがなんらかの方向性で一致を見た場合に、非常に強い求心力を得ることができると感じております。

こんな仕事がしたい、収入を上げたい、出世、世間体といったある枠(企業)の中での自己実現だけでなく、福祉、ボランティア活動などいろいろな価値観が世の中にはあります。わたしは企業として、ひとつの価値観を強要するとこはできないといつも思っております。個々の当面の目標(弊社ではパーソナルウィンと呼んでいます)と現在携わっている仕事、事業がどのように将来的にどのような相乗効果があるのかをいつも考えてもらい、メンバー個々の思考を企業としても理解できるという姿を目指していきたいと思っております。

結果として、従業員の仕事に対する満足度(Employee Satisfaction)を永続できればと考えております。


2002年5月
取締役
須藤 淳一